「原材料は何がいい?」
「国産と海外産、どっちがいい?」
「この成分値で大丈夫?」
ドッグフード選びを気にしている飼い主さんは、とても多いと思います。
でも、せっかく良いフードを選んでも、意外と見落とされていることがあります。
それが、開封した後の保存方法です。
今回は、フード選びと同じくらい知ってほしい「酸化」についてお話しします。
結論:良いフードを選んでも、保存状態が悪ければもったいない
ドッグフードには脂質が含まれています。
袋を開けて空気に触れれば、少しずつ酸化が進んでいきます。
だから大切なのは、
「何を食べさせるか」だけでなく、「どんな状態で食べさせるか」。
ここまで考えて、フード選びだと思っています。
そもそも「酸化」って何?
簡単にいうと、フードに含まれる脂質などが酸素に触れることで、少しずつ劣化していくことです。
人間が食べる油も、開封して長く置いておけば風味や臭いが変わりますよね。
ドッグフードも同じです。
もちろん、酸化したフードを一度食べたから、すぐに体調を崩すという話ではありません。
気をつけたいのは、酸化が進んだフードを毎日の食事として長期間食べ続けることです。
脂質の劣化や一部の栄養素への影響だけでなく、風味や臭いも変化していきます。
せっかく良いフードを選ぶのであれば、できるだけ良い状態で食べさせてあげたいですよね。
「袋を閉じているから大丈夫」とは限りません
毎日、大きな袋を開けてフードを取り出し、また閉じる。
これを繰り返していれば、そのたびに袋の中の空気は入れ替わります。
そこで僕がおすすめしたいのが、開封したときに小分けして保存する方法です。
例えば、1週間程度で食べる量ごとに分ける。
普段開け閉めするのは、その1袋だけ。
残りはできるだけ空気を抜いて密閉しておきます。
こうすることで、残りのフードを毎日空気に触れさせずに済みます。
特に小型犬は1日に食べる量が少ないので、大袋を購入しているご家庭ほど意識してほしいポイントです。
大袋の「お得」だけで選ばない
大袋の方が、1kgあたりの価格は安くなることがあります。
でも、小型犬が食べ切るまでに何か月もかかるのであれば、保存という面ではおすすめできません。
大切なのは、
「一番安く買えるサイズ」ではなく、「良い状態で食べ切れるサイズ」を選ぶこと。
愛犬が1日に食べる量から、どのくらいで一袋を食べ切るのか計算してみてください。
保存場所は「高温・湿気・直射日光」を避ける
小分けにしたら、保存場所にも注意します。
基本は、
- 高温になる場所を避ける
- 湿気の多い場所を避ける
- 直射日光を避ける
- しっかり密閉する
これだけです。
特にキッチンは、コンロや家電の近くなど、思っている以上に温度が上がる場所があります。
「家の中だから大丈夫」ではなく、できるだけ涼しく乾燥した場所を選びましょう。
「冷蔵庫に入れれば安心」ではありません
ここもよく聞かれるところです。
「酸化させたくないなら、冷蔵庫に入れた方がいいのでは?」
確かに低温で保存するという考え方自体は分かります。
ただし、ドライフードの場合は温度差による結露にも注意が必要です。
冷蔵庫から冷えたフードを出して、暖かく湿った室内で開封する。
そしてまた冷蔵庫に戻す。
この出し入れを繰り返すと、温度差によって水滴や湿気が発生する可能性があります。
ドライフードにとって、余計な水分は避けたいところです。
そのため、基本は高温多湿を避けた涼しい場所での密閉保存で十分です。
もし未開封のフードを冷蔵庫で保管する場合も、取り出してすぐに開封するのではなく、密閉したまま室温に戻してから開封する方が、結露を防ぐという意味では理にかなっています。
ただ、未開封のドライフードを冷蔵保存すること自体が一般的に推奨されているわけではありません。
まずは、その商品の保存方法を確認してください。
今日からやってほしいことは3つだけ
難しい保存方法は必要ありません。
① 食べ切れるサイズを買う
大容量のお得感だけで選ばず、愛犬が無理なく食べ切れる量を選ぶ。
② 開封したら小分けして密閉する
1週間程度を目安に小分けして、普段使わない分はできるだけ空気に触れさせない。
③ 涼しく乾燥した場所で保管する
高温・湿気・直射日光を避ける。
まずはこの3つを意識してみてください。
フードは「選んだら終わり」ではありません
高いフードだから大丈夫。
原材料が良いから大丈夫。
無添加だから大丈夫。
そうではありません。
どんなに良いフードを選んでも、開封した後は少しずつ状態が変化していきます。
だからこそ、
何を食べさせるか。
どのくらいの量を買うか。
どう保存するか。
ここまで考えてあげることが大切です。
「最初はよく食べていたのに、袋の後半になると食いつきが落ちる」
そんなときも、すぐにフードを変えるのではなく、一度保存方法を見直してみてください。
Dogsalon Dear.Dでは、トリミングだけでなく、フード選びや保存方法、しつけ、日頃のケアについてのご相談もお受けしています。
ふわふわでいい匂いになって帰るだけではなく、犬との暮らしで困ったときに相談できる場所。
そして、これから先も安心して生涯通っていただけるサロンを目指しています。
「このフードでいいのかな?」
「この保存方法で大丈夫?」
そんなちょっとした疑問でも、お気軽にご相談ください。