同じトイプードルなのに20万円と100万円?子犬の値段が違う本当の理由

ペットショップで子犬を見ていて、

「同じトイプードルなのに、なんでこんなに値段が違うの?」

と思ったことはありませんか?

例えば、月齢もほとんど同じトイプードルが2頭。

1頭は20万円。
もう1頭は100万円。

その差は、なんと80万円です。

では、100万円の子は20万円の子より「良い犬」なのでしょうか?

結論から言うと、そうではありません。

子犬の値段は、その犬の価値を表す点数ではないんです。

今回は、ペット業界で20年以上、1000頭以上の子犬の販売に関わってきた経験から、子犬の値段がどうやって決まるのかをお話しします。

子犬には「定価」がありません

まず、これを知っておいてください。

子犬には決められた定価がありません。

「トイプードルだから30万円」
「チワワだから25万円」

というように、犬種ごとに販売価格が決められているわけではありません。

もちろん、その時期や犬種によって「だいたいこのくらい」という相場はあります。

しかし、同じ犬種でも20万円の子がいれば、100万円の子もいます。

その理由は、いくつもの条件を見ながら販売価格が決められているからです。

① 大きさ

価格に影響しやすいものの一つが、体の大きさです。

特にトイプードルなどでは、小さい子に高い価格がつくことがあります。

理由はシンプルです。

「できるだけ小さい子が欲しい」

という需要があるからです。

ちなみに「ティーカッププードル」「タイニープードル」という呼び方を聞いたことがあると思いますが、これらは正式な犬種名ではありません。

あくまで小さなトイプードルを表すために使われている呼び方です。

また、子犬の段階で成犬時の大きさを完全に判断することはできません。

両親の大きさや、それまでの成長などから予想しています。

つまり、

「小さい=良い犬」ではなく、「小さい犬を求める人がいるから価格が上がりやすい」

ということです。

② 毛色・顔立ち・見た目

毛色や顔立ちも価格に影響します。

人気の毛色、珍しい毛色、顔立ち、毛質など。

「この見た目の子が欲しい」

という人が多ければ、販売価格にも影響します。

最近人気のミックス犬でも同じです。

同じ犬種同士の組み合わせでも、顔つき、毛色、毛質、体格などは1頭ずつ違います。

どちらの犬種に強く似るかによっても印象は大きく変わります。

ここでも価格を動かしているのは、その特徴を欲しい人がどれくらいいるかです。

③ 血統

血統が価格に影響する場合もあります。

例えば、

「父犬がチャンピオン犬」

といった表示を見たことがある方もいると思います。

両親や祖父母に評価された犬がいるなど、その血統に価値を感じる人がいれば販売価格を決める材料になります。

ただし、ここでも注意してほしいのは、

血統が良い=その家庭にとって飼いやすい犬

という意味ではないことです。

実際に一緒に暮らすなら、性格や体質、生活環境との相性も大切です。

④ 犬種そのものの人気

犬種の人気も価格に影響します。

犬にも時代によって流行があります。

過去にはゴールデン・レトリーバーやシベリアン・ハスキーが大きな人気になった時期もあり、その後はチワワやミニチュア・ダックスフンドなどの小型犬、現在ではトイプードルやミックス犬も多く見かけます。

探している人が多ければ需要が高くなる。

これも価格に影響する要素です。

⑤ 価格が下がる特徴もあります

反対に、販売価格が低く設定される要因もあります。

例えば、

・噛み合わせ
・臍ヘルニア
・停留睾丸

などです。

ただ、価格が安いからといって「悪い犬」ということではありません。

どんな理由でその価格になっているのかを確認することが大切です。

⑥ 同じ犬でも「月齢」で値段が変わる

そして、非常に大きいのが月齢です。

販売を始めたときは50万円だった子犬が、家族が決まらないまま成長して40万円、30万円と価格が下がることがあります。

でも考えてみてください。

血統が悪くなったわけではありません。

毛色が変わったわけでもありません。

その犬の価値が10万円、20万円と減ったわけでもありません。

変わったのは、生まれてからの時間です。

より幼い子犬を探す人が多いため、月齢が進むことで販売価格が下がることがあります。

ここを見ると、

「販売価格」と「その犬自身の価値」は別物

だと分かりやすいと思います。

では20万円と100万円の差は、最終的に誰が決める?

ここが一番知ってほしいところです。

「小さいから+10万円」
「珍しい毛色だから+20万円」

というような、全国共通の計算式があるわけではありません。

相場や、その子の特徴、市場の需要などを見ながら、

最終的には販売する側が販売価格を決めています。

「この子なら、このくらいの価格で購入してもらえるだろう」

という判断です。

そのため、同じ犬種、似た月齢の子犬でも、お店が違えば販売価格が大きく違うことがあります。

高い犬=良い犬ではありません

今回、一番お伝えしたいのはここです。

100万円だから、20万円の子より良い犬とは限りません。

反対に、

20万円だから何か問題があるとも限りません。

値札は、その犬の価値を表す点数ではありません。

大切なのは価格だけを見ることではなく、

「なぜこの価格なのか」

「健康状態はどうなのか」

「どんな性格なのか」

「自分たちの生活に合っているのか」

まで確認することです。

犬との生活は、迎えた日ではなく、そこから10年以上続いていきます。

まとめ

子犬には決められた定価がありません。

大きさ、毛色、見た目、血統、犬種の人気、月齢など、さまざまな条件が販売価格に影響します。

でも、

値段が高い=自分にとって良い犬

ではありません。

値段だけで判断せず、その子自身を見ること。

これが犬を迎えるときにはとても大切です。

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