ペットショップで「20万円」と書かれた子犬。
当然、20万円で迎えられると思いますよね。
でも実際には、表示価格だけでは迎えられないお店もあります。
安心パック、生命保障、その他の追加費用。
気づけば、20万円のつもりが40万円近くになることも。
今回は、ペットショップで20年以上、1,000頭以上の子犬や子猫のお迎えに関わってきた経験から、子犬を迎える前に知っておいてほしいお金の話をします。
① 20万円の子犬が27万7,000円になる理由
ペットショップには「安心パック」などの名前で、追加費用が設定されていることがあります。
例えば、
- ワクチン接種
- 健康チェック
- 寄生虫への対応
- マイクロチップの装着
- お迎え後のサポート
こうしたサービスをまとめたものです。
内容も金額もお店によって違いますが、税込77,000円という設定例もあります。
仮に、このパックが必須だった場合、
生体価格200,000円+安心パック77,000円=277,000円
つまり、20万円では迎えられません。
ここで僕が疑問に思うのは、**絶対に外せない費用なら、最初から総額を分かりやすく表示した方がいいのでは?**ということです。
飼い主さんが本当に知りたいのは、その子を迎えるために結局いくら必要なのか、ということですよね。
② 生命保障は本当に必要?
もう一つ、金額が大きくなることがあるのが「生命保障」です。
これは、迎えた子犬が一定期間内に病気などで亡くなった場合、条件に応じて代わりの犬を提供したり、生体代金を返金したりするものです。
ただ、少し考えてみてください。
迎えてから1年間、一緒に暮らした愛犬。
その子に万が一のことがあったとき、
「代わりの健康なワンちゃんをお渡しします」
と言われたら、どうでしょうか。
家族として過ごした時間は、別の犬では取り戻せません。
もちろん、生命保障そのものを否定するつもりはありません。
大切なのは、何万円も支払って加入する保障が、実際にどんな場面で役立つのかを理解すること。
代わりの犬なのか、返金なのか、治療費への補償があるのか。
内容を確認してから判断してほしいと思います。
③ 生まれつきの病気は、有料保障に入っていないと対応してもらえない?
ここは特に知っておいてほしい部分です。
例えば、迎えた子犬に先天性の病気が見つかった場合。
有料の生命保障に加入していなかったからといって、販売店に何も求められないとは限りません。
現在の民法には「契約不適合責任」という考え方があります。
販売時点から存在していた病気などについて、契約内容や診断結果によっては、販売した側の責任が問題になる場合があります。
ただし、先天性の病気だから必ず治療費を全額負担してもらえる、という意味ではありません。
販売店が法律上負う責任と、追加料金を払って加入する生命保障は別のものです。
この違いは、ぜひ覚えておいてください。
④ 一番怖いのは、子犬を気に入ってから総額を知ること
家族でペットショップに行き、かわいい子犬を見つける。
抱っこして、お子さんも「この子がいい!」と大喜び。
家族みんなで迎える気持ちになったところで、契約の説明が始まります。
「安心パックが必要です」
「生命保障もおすすめです」
「こちらの費用もかかります」
20万円だと思っていたのに、総額は予想以上。
でも、その段階で「やっぱりやめます」と言うのは簡単ではありません。
特に、お子さんが楽しみにしている姿を見たら、なおさらですよね。
だからこそ、子犬を迎えると決める前に、総額を確認することが大切です。
⑤ 後悔しないために必ず聞いてほしい2つの質問
ペットショップで気になる子犬を見つけたら、まず次の2つを聞いてください。
①「表示価格以外に、必ずかかる費用はありますか?」
②「この子を迎えるなら、最低いくら必要ですか?」
そして、生命保障などを勧められた場合は、必須なのか任意なのか、何が保障されるのかも確認しましょう。
代わりの犬を迎えることになるのか、返金されるのか、治療費への補償はあるのか。
できれば、費用の内訳や保障内容を書面でもらってください。
その内容を理解した上で、自分たち家族に必要かどうかを判断することが大切です。
まとめ|見るべきは値札ではなく総額
ペットショップの表示価格だけで、予算内だと判断しないでください。
大切なのは、何にいくら支払い、どんなサービスや保障が受けられるのかを知ること。
そして何より、迎えると決める前に確認することです。
子犬を迎えることは、これから何年も一緒に暮らす家族を迎えることです。
だからこそ、最初のお金の部分で後悔してほしくありません。
当店では、トリミングだけでなく、子犬のお迎えやフード選び、しつけなど、犬との暮らしに関するご相談もお受けしています。
これから子犬を迎えようと考えている方も、ぜひお気軽にご相談ください。